リバ邸

若者が不動産おじさん達とつくる新しい暮らし。〜西荻窪ダンサーシェアハウス編〜

シェアハウス「LIGHT UP」管理人 小川清十郎

2023/05/26

株式会社リバ邸の片倉れんです。

弊社は連続起業家の家入一真氏(現CAMPFIRE代表取締役)を発起人として、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに国内外を含め70軒以上展開しているシェアハウスの運営会社です。

https://liverty-house.com/

Ren:さっそく今回の西荻窪全宅ツイコラボシェアハウスの立ち上げ経緯から話していきましょう!

かずお:よろしくお願いします。全宅ツイっていう不動産業界のツイッタラーで集まった団体を運営してます。元々は、れんくんからシェアハウス一緒にやろうよって言われてて、僕らもいろいろな物件触ってるので、どんなのがいいか探してたんだけど、普通の取り組みじゃ面白くないなって思ってて。そんな時ちょうど仲間が西荻窪に権利があやふやな戸建てを買ったんです。

Ren:あやふやな戸建www
どこまで話していいかわかんないんですけど、癖の強い家ですもんね。

かずお:そうですね、不動産の権利がちゃんとしてないのと、近隣関係に特殊性があって、なかなか一般の賃貸住宅として運用するには難しかった。
しかし物件自体は魅力的で、5LDKで中央線西荻窪から徒歩圏内。
しかもそういう状況だったんで、賃料も格安で仕切れていたんですよ。

Ren:ですよね、めちゃくちゃ魅力的だなと図面見た時には思いました。
ちゃんとシェアハウス事業として利益が出せる家賃で僕もこれはイケるなと確信しました。
ただ、癖の強い物件だったので、強めなコミュニケーションが取れる若者のシェアハウスとして組み立てをするしかないなと思いました。
そこで、コミュ力高めで考えた時にダンサーって高そうだなって思ってダンスチームをやってるせいじゅくんに声かけたんですよね。

かずお:僕たち不動産業者は、難有りの物件を買ってきてその問題点をクリアして商品化していくので、そういうちょっとむずかしい条件でも楽しんでクリアしてくれそうな若者と組んでこれがシェアハウスとして成立すれば、クリエイティブだなって思いました。

Ren:そうですよね。
僕らも癖の強い空き家を何件も再生しているので、気持ち的に高まりました。過去にリバ邸が再生経験のある一覧はこちらです。

・コロナで一時的に経営難に陥ったhostelの再生
https://camp-fire.jp/projects/view/290821

https://camp-fire.jp/projects/view/317592

・かぼちゃの馬車物件の満室経営
https://bizspa.jp/post-184219/

・地方空き店舗の再生
https://camp-fire.jp/projects/view/26935

・限界集落の空き家の再生
https://inaka-freelance.jp/interview-borisan/

Ren:それではここで今回の取り組みに関わっているせいじゅくんが最初この話来た時どう思ったかとか自己紹介兼ねてお願いしたいです。

SEIJU:ダンサーでありながら、ホットドック屋をやっておりますセイジュです!!
僕は元々自分のメンバーとシェアハウスをするのが一つの夢だったんですけど、結婚して、子どももできたので、僕が住むわけにはいかなかったんですが誰かと一緒に住むって経験は後輩たちにも体験してもらいたいなと思ってました。
僕はアメリカにいたときに居候を繰り返していたんですが、その時のダンサーではなく人間として接する感じがすごく勉強になったんですよね。

ダンサーセイジュの経営するホットドッグショップ「SPELL’S」&シェアハウス「root」
https://r25.jp/article/855613563957439824

「言葉だけではないコミュニケーションが生まれる場」root

かずお:なるほど、そういうバックグラウンドがあったんですね。

SEIJU:ダンサー同士だと、最初はその人のスタイルとか服装とかで人を決めてしまいがちなので共同生活は勉強になりました。
人と人とのコミュニケーションなので、この話が出たときはすごい嬉しかったっす!

かずお:同世代の頑張っている仲間と密な時間を過ごすのはとても貴重な体験ですよね!!
僕も大学生の頃ほぼ家帰らないで友達の家泊まり歩いてた。

Ren:そうなんですね笑
誰も活用できない、誰にも相手にされないお家にこーいった形で若者が息吹を吹き込んでいくって不動産にとっても若者にとってもすごく良いことなんじゃないかなって改めて思いました。
今回の取り組みもなにもすることがない全宅ツイのおじさん達が若者にチャンスを与えるといった意味でもすごく良い形ですよね。

かずお:そうですね(お前失礼だぞ!!!

Ren:すいません笑
令和はある程度若者からおじさんに突っ込んでいける時代にしたくて。パワハラとかダルいじゃないですか?だから逆にこっちから突っ込んでいったほうがおじさんも楽だと思うんですよね。

かずお:全宅ツイは、様々なメンバーが居るんですが、割と高齢化が顕著で、もう全然自分で動くおじさんが少なくなってきてるんですよね…お金や不動産・時間はあるんだけど、元気ないんですよ…

Ren:毎回お酒飲むとやることがないってボヤいてますもんね…あれ見てると今のうちに本質的にやりたいことを見つけなきゃって思えるので良い意味で反面教師というか勉強させてもらっております。ありがとうございます。

かずお:僕らをうまいこと使って面白いことをいっぱいしてほしいです。
なんかもう、お金がほしいっていうより、見たことない世界を知るとか、面白いものをみんなで作ったっていう思い出がほしいんですよね…

Ren:ありがとうございます。
そーいった意味ではかずおさんは若者目線強めなので助かってます。
どんどん何もすることがないおじさん達から不動産案件もらいたいです。よろしくお願いします。

ちょっと脱線したんですが、せいじゅくん今のシェアハウスのメンバーってどんな感じなんですかね?

SEIJU:はい!
今のメンバーは全員20代前半のダンサーです!彼らは就職してたり、学生だったり、フリーターだったり様々なんですが、お金もたくさんあるわけではないし、だから時間もなくなるし、ダンスを余裕もってする時間がないってことが多いんですよね。

Ren:ほおほお、こないだ唐揚げ会をシェアハウスで開いたんですけど、かずおさんと同級生くらいのお父さんがいる子が住んでて吹きました笑

かずお:すごくない?お父さんと一緒に酒飲んでるの笑 自分の加齢を強く実感しました。


(お父さんがかずおさんと同世代の若者)

SEIJU:東京はダンサーの中でもコミュニティがたくさんあるし、上京なんてしてきたらどこと絡むのかとかがその子たちにとってすごく大事になってるんですよ。カースト?みたいなやつがあるんすよ。
だから、そうゆう子達が迷わないようにこのシェアハウスとかが活きて欲しいなと思ってます!

かずお:東京っていっぱい出会いやチャンスが有っていいよね。やっぱりそこは地方とは段違いだと思ってて。単身上京してくる夢を持った若者が、コミュニティの出発点としてシェアハウスに入るっていうのはすごく合理的だし、安心感もある。

Ren:ですね、その中で悪いダンサー達と出会わないようにこのコミュニティが活きてるってすごい良いことですよね。
若者の良い選択肢を増やしてる。
せいじゅくんすごい。

SEIJU:あざます!

Ren:東京に出てきてる若者はたくさん選択できるからこそ、大人が良い選択肢を選ばせてあげるのほんとに大事だと思います。
かずおさんもうキャバクラとかの話しないでくださいね。
あと、ストゼロ買ってくるのもやめてください。悪い大人すぎませんか?笑

かずお:つつしみます。
若者は強い酒飲まない。

Ren:www
もう昭和じゃないんですから。

せいじゅくん、今後のダンサーシェアハウスlightupの展望とかって考えてるんですか?この居場所を通してやりたいこととか。

SEIJU:先程かずおさんも言ってくれてるんですが、上京してくる子たちの出発点としての役目は担いたいですね!あとは実家や一人暮らしに疲れた人たちが羽を休められる場所にもなってほしいです!
ライトアップのメンバーが今度高円寺で周年のイベントやるみたいですよ!!

Ren:おー、もう一年か〜。早いですね。

かずお:この間、light upの唐揚げ会に参加させてもらったとき、とっても温かい場所だなって思いました。
でも馴れ合ってるだけじゃなくてみんな自分を持ってるのも良い。個々人としてもキャラ立ってて魅力的で、それでいて他者をちゃんと尊重してて。良いコミュニティ。

Ren:これからもダンサーのセーフティネットとして機能していって欲しいですね。
ローマとコミュニティは1日にしてならず。
続けていくことすごく大事ですからね。
あと、僕これ良いんじゃないかなって思ってることありまして!
最近せいじゅくんが酒チャンス(※全宅ツイが高円寺で運営する立ち飲み屋)の昼営業でホットドッグ屋さん出したじゃないですか。
そこで西荻窪のシェアハウスのメンバーが働けたりしたらダンサーの職と住がそこで完結しますよね。
これこそリバ邸発起人である家入さんがよくおっしゃっている小さな経済圏だと思うんですよね。

かずお:そういうのいいね!!

SEIJU:それも考えてます!
ちょっと落ち着いてきたら、メンバーにも働いてほしいです。

Ren:リバ邸もそうなんですけど、これだけお金があればハッピーに生きていけるみたいな状況をつくってあげるってすごく大事だなと思っています。逆ベーシックインカム的な感じですね。

かずお:いい。そういえば、夜の酒チャンスでもバイト募集するかもです。働いて欲しい。
僕ら複数店舗やりたいなって思ってて、信用できる若者に次の店の店長お願いしたい。

Ren:すごい勢い…
杉並経済も盛り上がりますね、しかも超良い循環だと思います。みんな楽しみながら働けて住めて踊って経済も潤っちゃう。純情商店街でみんなでウォンビーロン踊りたい。令和版ええじゃないか。
withコロナの中で自分たちでハッピーな循環つくっていきたいですよね。

かずお:いいですねー。
高円寺ドル(酒チャンスのチケット)で給料払いたい。

Ren:欲望に溢れてる笑
今後小杉湯さんとかともコラボして、ホットドッグ食べて小杉湯入って、酒チャンスで飲んでシェアハウスに帰るみたいな導線とかも作れたら面白そうですね。

かずお:いいね。営業してきてよ。

Ren:休日のゴールデンコースつくりましょう。

かずお:この半年くらい、改めて中央線にガッツリ通ってみて、すごい個々は面白いところだなって思いました。
各駅に個性があるし、パワーがすごい。どこに行くにもアクセス良いしね。こういう街で20代を過ごすのは人生に大きな影響を与えてくれると思う。

Ren:ですよねえ!
ドリフうどん屋クラファンとかふざけたようでちゃんとした企画だったからなあ。どんどん先進的な取り組み打ち出していきたい。
杉並区はそーゆう取り組みにも寛容な街だなあとも感じます。

かずお:変化を受け入れる懐とパワーがあるよね。

Ren:ですね。
西荻窪のダンサーシェアハウスから始まり、杉並区の中で生活圏をつくって経済も潤していけるような循環を今後も3社で協力してつくっていきたいです。お友達とこーゆう企画できるのすごい楽しい。

余談ですが、不動産おじさんを絡めた企画は今後もどんどんしていきたいなと思っていて、僕に全宅ツイ若者不動産部編集長やらせて欲しいです!
「大家のおじさんと若者」というスピンオフ企画を定期的に開催していきたいです。
この企画を機に不動産おじさんの悪いイメージを払拭しつつ、夢ある若者と不動産おじさん達の境界線をゆるやかに溶かしていきたいです。

不動産と失った夢を持て余しているおじさんはぜひ若者の夢に寄り添っていただきたいです。

かずお:おっぱいのおおきなわかいおんなのことかつれてきてほしい。

Ren:なんで〆たのに女出てきちゃうんですか?もうおじさんダメなのかな…

かずお:たいへんしつれいしました。

Ren:今回取材に協力いただいたせいじゅくんありがとうございました!
今後ともよろしくお願いします。
かずおさん、今後とも癖強い空き家の提供よろしくお願いします。
この記事を見ている不動産おじさん達も案件ください。よろしくお願いします。
ありがとうございました!

SEIJU:宜しくお願いします!!ありがとうございました!

かずお:ホイ!あざした!

最後になりましたが、今回の取材記事に共感いただけましたら投げ銭いただけると嬉しいです。シェアハウスの運営費用に充てさせていただきます。

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