意識高いだけの大学生だった若者がリバ邸で得たもの
リバ邸六本木卒業生/BASE創業メンバー 大久保光佑
当社は、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げ、「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場所」をシェアハウス事業を通して各地に創っている企業です。
今回、第3回のインタビューとして、初代リバ邸六本木の卒業生であり、大久保光佑さんにお話を伺ってきました。
第1回インタビュー:BASE株式会社代表 鶴岡裕太
【BASE代表/鶴岡裕太】小さなプロダクトがLivertyを生み、Livertyがリバ邸を生んだ。
第2回インタビュー:ユニバーサルバンク株式会社代表 鳥居佑輝
【Angelbank:鳥居佑輝】セグメントを狭めないリバ邸の環境が視野を広げてくれた。
初代六本木メンバー「大久保光佑」プロフィール
名前:大久保光佑(以下:ビックボ)
在籍:リバ邸六本木
期間:2012年秋〜2014年秋
略歴:リバ邸六本木に住みながらBASEの創業初期に経営メンバーとして関わる。現在は目黒にてパーソナルジム「GYM BY NAKD」を運営。
左:大久保氏 右:片倉氏
以下、対談形式にてお送りします。
大久保氏(ビックボ)
片倉廉氏(片倉)
Livertyにいけば家入さんに会えるって聞いたから
片倉:まず、リバ邸に入居することになったきっかけをお伺いしてもいいですか?
ビックボ:ぼく、ただの意識高い大学生だったんです。
それで、Twitterとかで見て家入さんがおもしろい方だなって思って追っかけてました。
それで当時、「家入さんに会いたかったら六本木で活動してるLivertyのオフィスに行けばいいよ」って話を聞いて。
で、もうそのまま六本木オフィスにあったLivertyに突入したんです。
片倉:わ、行動力すごいですね…!
ビックボ:とにかく意識が高かったので、これはもう行くしかないと思って。
そしたら、普通に家入さんがそこにいました。
当時のLivertyはオンラインショップBASEの立ち上げ期だったので、家入さんと鶴岡さんが話してるのを近くで聞いてて。
もともとはITにぜんぜん興味なかったんですけど、その話を聞いてたら「なんかITとかインターネットって楽しそうだな」って思ったんです。
片倉:家入さんと鶴岡さんでのBASEの創業期の話を間近で聞けるって確かにイチ大学生からしたらすごい刺激になりそう…
ビックボ:はい。ほんとに貴重な体験だったと思います。
で、ぼくは当時、既にコンサルティングファームへの就職が内定してたんですけど、BASEの創業に合わせてジョインさせて頂くことにして内定を断っちゃいました。
片倉:おぉ〜!!!それは決断ですね…!!!
”ネットオタクの男子寮”だったリバ邸黎明期
片倉:ビックボさんはリバ邸には立ち上がった当初から住んでらっしゃったってことですか?
ビックボ:そうですね。リバ邸が存在してなかったときにLivertyに関わっていて、オフィスに寝泊まりしていました。
そこで家入さんがリバ邸の話を持ってきてくれて。
「六本木に家賃3万円で住める場所あったらよくない?」って。
ぼくは当時、もう本当にお金がなかったのですぐに立候補させてもらいました。
片倉:それは助かりますね…
リバ邸が立ち上がったときってどんな雰囲気だったんですか?
ビックボ:正直、今みたいにいろんな方が出入りしてるような空間ではありませんでした。
ほぼBASEの社員寮みたいな感じで。
住んでるのはぼくも含めて生粋のネットオタクばっかりでした、いわゆる陰キャです。
片倉:陰キャ。
ビックボ:陰キャ同士が集まってシェアハウスをしてるってだけでした。
で、設立当初に「やっぱりある程度はルールを決めよう!」ってなったのですが、陰キャが集まってるから女っ気ないくせにやたら女の子に関するルールができました。
片倉:なんかかわいいですね。
唯一の楽しみ、週末のみ大盛り無料で500円の天丼。
片倉:じゃあ最初はほんとにただただ仕事してる空間って感じだったんですか?
ビックボ:まさにそうです。BASEの創業メンバーが住んでいる家だったので、行きも帰りもBASEのメンバーと一緒。
とにもかくにもお金がなかったので、仕事以外特に遊びに行ったりすることもなくて。
片倉:すごい生活ですね…!当時の思い出みたいなものとかありますか?
ビックボ:近所に「だがしや」って天丼屋があって土曜日はランチが大盛り無料で500円だったんです。
それがたぶん唯一の楽しみみたいな感じでした、当時は500円のランチはご馳走過ぎたので。
あと、鶴岡さんがやさしいからお金ないぼくらに気をつかって、リバ邸でご飯食べるようにしてくれたりもしてて。
中華の出前とかとるときに声かけてくれました。
片倉:めちゃくちゃ心あたたまるストーリーだ!
意識高いだけの大学生だった若者がリバ邸で得たもの
片倉:ビックボさんがリバ邸を卒業したのってどのタイミングだったんですか?
ビックボ:BASEが資金調達を行って運転資金に余裕ができたので、正式に社員になることが決定してからです。
片倉:おぉ〜!じゃあほんとに大学生のインターンとしてBASEに関わりはじめてから改めて自分で生計を立てられるようになったから卒業していったような形なんですね!
ビックボ:そうですね。リバ邸で生活コストを下げながらインターンとして活動してきたことがようやく形にもなってきた実感を得られたので、そのタイミングで。
片倉:いまリバ邸に住んでいる人にも、”いい卒業”みたいなものが循環して入れ替わっていくようになってってほしいので、まさにビックボさんのような方のお話を伺えてよかったです!!
最後に、いまリバ邸に住んでたりこれから住もうかどうか考えてる人になにかメッセージを頂いてもよろしいでしょうか!
ビックボ:そうですね…
ぼく自身、ただの意識高い大学生だった上で大学を休学して「おもしろそうだから」ってだけの理由で東京まで出てきたんですけど。
いろんな人や環境との出会いで今があるなって思うので、いまなにかに挑戦してみたいとか思っているけどなにから始めていいかわからないって人とかがいたら、まずはリバ邸でもなんでもいいから自分の知らなかった環境に触れてみるのがいいんじゃないかなって思います。
ぼく自身、ITやインターネットに関わる仕事にこんなに深く関わるなんて夢にも思ってなかったのですが、あのとき六本木にあったLivertyに勢いだけで突っ込んだからこそ今があると思うので。
片倉:ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!!
ビックボ:こちらこそ、よろしくお願いします!