リバ邸

セグメントを狭めないリバ邸の環境が視野を広げてくれた。

リバ邸六本木卒業生/ 「Angelbank」運営 鳥居佑輝

2023/05/25

当社は、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げ、「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場所」をシェアハウス事業を通して各地に創っている企業です。

今回、インタビュー企画の第2回目として、初代リバ邸六本木の卒業生であり、エンジェル投資プラットフォーム「Angelbank」を開発された鳥居佑輝さんにお話を伺ってきました。

 

第1回インタビュー:BASE株式会社代表 鶴岡裕太

【BASE代表/鶴岡裕太】小さなプロダクトがLivertyを生み、Livertyがリバ邸を生んだ。

 

 

初代リバ邸六本木メンバー「鳥居佑輝」プロフィール

名前:鳥居佑輝

在籍:リバ邸六本木

期間:2012年秋〜2013年冬

略歴:略歴:初代リバ邸六本木メンバー。エンジェル投資プラットフォーム「Angelbank」を運営。株式投資型クラウドファンディング業者。ユニバーサルバンク株式会社 代表取締役CEO / academist, Inc. 取締役 / East Ventures ex-Director / 立命館アジア太平洋大学卒

リバ邸の起源Livertyに参画している際に立ち上がったリバ邸に入居。初期メンバーとしてオンラインショップBASEの創業期や数多くのプロダクトに関わる。

 

以下、対談形式にてお送りします。

鳥居氏(鳥居

片倉廉氏(片倉

 

片倉:鳥居さん、今日はお忙しいところインタビューのご協力、ありがとうございます!

鳥居:いえいえ〜!リバ邸にいたころの話、とてもなつかしいので振り返るのが楽しみです!

 

 

きっかけはたまたま、初代リバ邸六本木立ち上げ秘話。

片倉:鳥居さん改めてなのですが、初代六本木ってどうやって生まれたのか、なぜ鳥居さんは住もうと思ったのかを伺ってもよろしいでしょうか。

 

鳥居:はい。そもそもの話になっちゃうのですが、初代リバ邸六本木とされていた物件は、高木新平さんがやっていた「よるヒルズ」という物件を引き継いだものだったんです。

 

当時ぼくはリバ邸の前進であるLivertyというものづくり集団のメンバーとして、毎日実家のあった神奈川から六本木のオフィスまで通っていました。

で、ぼく以外にも全国からLivertyの活動に参加したいというような人が来たりしていて。

当時は夏だったんですけど、みんな寝床がなくて普通にオフィスに寝泊まりしていました。

 

片倉:オフィスに寝泊まり…!スタートアップ感がすごいですね…!

 

鳥居:でも、「これで冬を迎えるのきついよな〜」って誰もが思ってたときに、高木さんのよるヒルズが解散することになって。

家入さんが「あ、じゃあLivertyのメンバーが住めるように借りる」と、そうやってはじまったのが当時のリバ邸六本木でした。

だから、最初は特にリバ邸って看板も掲げてなくて。

スタートしてしばらくしてから「リバ邸」というネーミングに決まったんですけど、当時は今のようにリバ邸って名前も浸透してなかったので「Livertyから生まれたシェアハウスだからリバ邸って、ねぇ…笑」って感じで馴染むには時間がかかりました笑

セグメントをあえて狭めないリバ邸の環境が視野を広げてくれた。

片倉:実際に住んでみたリバ邸ってどんな感じでしたか?

ぼくがリバ邸に関わりはじめたときにはもう既に初代リバ邸六本木は閉鎖してたので空気がわからないんですけど、「初代のリバ邸六本木に行ったことがある」って人にめっちゃ会うんです。

もうなんかひっきりなしに人が出入りしてるイメージです。

 

鳥居:まさにそのイメージのまんまです。

住民や来客がイベントを開催したりもするし、いろんな人が出入りしてて、毎日のように知らない人がリビングにいました。

片倉:そのまんまだったんですね。毎日知らない人がいるって、シンプルに疲れませんか…?

 

鳥居:たしかに最初はビックリしたんですけど、途中からはもうなれちゃいました。

でも、家に帰ったら孔雀がいたときがあって。

そのときはさすがに「孔雀は連れてこないで」って言いました。

 

 

片倉:孔雀はやばいですね。

ぼく、割とキャパ広いほうだと思うんですけど、それはふつーに怒っちゃうと思います。

 

鳥居:孔雀はかなりびっくりしましたけど、ほんとひっきりなしに変な人が出入りしてたので、だんだん驚かなくなっちゃいました。孔雀よりはマシかなって。

 

リバ邸ってほんと誰でも来てたんです。家がない「家ガネーゼ」とかって呼ばれてる人もいたし、主婦もお金持ちも著名人も。

 

普通、ブランドの空気とかを作るときって、セグメントを狭めてデザインすることによって特有の空気とかが生まれると思うんですけど、リバ邸は真逆で。

セグメントをぜんぜん狭めてなかったからこそ毎日リビングの空気が違った。それがなんとなく「リバ邸っぽさ」を作ってったんじゃないかなって。

 

片倉:たしかに!いろんなリバ邸に行くんですけど、各リバ邸でぜんぜん空気が違うし、住んでる人もほんとさまざまで。起業したりフリーランスで「バリバリやってくぞ!」って感じの人もいれば、「働きたくない」モード全開の住人もいて、そのまとまってない感じが「リバ邸っぽさ」って感じがします!

 

予期しなかった出会いで視野が、そして人生が広がる。

片倉:リバ邸の原点の話を伺えてめっちゃおもしろかったです。ありがとうございました!

最後に、今のリバ邸の住人さんやこれからリバ邸に住もうかどうかを考えてる人になにか一言あったらお願いします!

 

鳥居:いや〜、ぼくも楽しかったです。なんだかんだ青春してたんだなって思い出しました!

お伝えできることなんて大層な言葉ではないのですが、ぼく自身が住んで卒業して感じたことを。

 

リバ邸って、ある意味「普通」でいられなかった人が来るとこだと思ってて。だから、ほんとに変な人とかいっぱい会うんです。

 

で、自分が普段身を置いてる職場とか友人関係のコミュニティって、あくまでみんなお互いのことを知った上で関わってるのだと思います。

もしそういった慣れた関係の中だけではなにか物足りなかったりだとか新しい発見がしたいと思ってる人にはすごくいいと思います。

 

さっき言ってたみたいに、セグメントを狭めていないので、自分にとっての「当たり前」が通じない人にたくさん出会えるので。

で、ぼく自身も住んでた当時はわからなかったんけど、そうした「リバ邸での出会い」ってほんとに今につながってて。

 

後になってみてあの出会いがあったから自然と視野が広がって、そのおかげで人生が変わったんだなって気づきました。

 

あと、いまでも当時の初代六本木メンバーとはすごい仲良くて。

同じ時期、同じ場所、同じ目線でがんばってた仲間って”あのとき”に出会ってたからこそ今もつながっていられるんだろうなって思ってます。

 

片倉:めちゃめちゃいい話…!

お忙しいところ、お時間を頂きありがとうございました!!

記事の一覧に戻る