お久しぶりです、酒匂です。
僕が長らく滞在しているリバ邸六本木の住環境は、住人の入れ替わりが発生するたび、ときに激しく、ときに柔らかく、気まぐれに変化します。コニュニティと呼ばれる青臭い空間は、どうしても同質の人間がプールされやすく、それはよく言えば居心地が良い空間、悪く言えばぬるま湯のような環境を生み出します。
生産性の向上を価値基準とするならば、その評価軸において優れたコミュニティの性質をいち早く取り入れて、コミュニティが無自覚的により良くデザインされていく過程に胸踊らせたいところです。ではどのような要素が重要になってくるのか。何がコミュニティに優れた変化をもたらすのか。
僕は、仲が良いだけではだめで、「コイツに勝ちたい」という競争意欲も優れたコミュニティには必要不可欠な要素だと思っています。まさに組織の「遺伝子」といいますか。この意見は主観の域を出ません。便利な四文字熟語がありました。「切磋琢磨」です。日本語って本当に便利ですね。先人の知識、経験に感謝しつつ、胸に刻み付けておきたい言葉です。
コミュニティに所属している全メンバーがお互いに「コイツに勝ちたい」と思いながら切磋琢磨していたら、それってめっちゃ楽しい空間だと思うんですよね。人は力量に大差がある人に対して、このような気持ちは抱きにくいと聞きます。比べるまでもないってやつですね。こういったコミュニティに化け物が所属していたら、もう最高ですよね。みんなが上に引っ張られていくんじゃないですか。気疲れしてしまうタイプの方も当然いらっしゃるとは思いますが。
もっと理想をいえば、全員が「コト」に向かっている状態ですかね。共通するビジョンなどあればなおクールですよね。
現在、リバ邸六本木には11名の住人が住んでいます。そのうちの約半数が起業家、もしくは起業家予備軍です。寝食に限らず、オフィスも含めて、1日の大半をシェアしています。アンリさんが「起業は感情のジェットコースター」とおっしゃられていた記憶がありますが、常に起業家が複数名身近にいる環境は素晴らしいものですよ。意外と。時期にもよりますが。ナレッジの共有から悩み相談まで可能で、まさに「エコシステム」といった言葉がピッタリです。家賃も安いですしね。
ここから誰かがはじめの一歩を抜け出したとき、環境が劇的に向上するのではないかと考えています。やっぱり、起業家は起業家に嫉妬してナンボだと思います。
環境にばかり頼りすぎるのも良くないかもしれませんが、人間が加速度的に成長するには、圧倒的な成果を生むためには、やっぱりまず環境を変えるべきだと思うんですよね。当たり前ですが、一番手っ取り早い。
違う場所へ行くのは簡単です。今いる場所を変えられる人ってすごいなと思うわけですよ。客観的にニーズがあるかが大事にはなってきますが。マッドマックス的な。