【過去記事】20年後に不可欠な力が「シェアハウス」で育まれる理由。

なぜシェアハウスが注目されるのか?

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最近、以前にも増して「シェアハウス」への関心が高まっているように感じます。

フジテレビの『テラスハウス』しかり、多くのメディアで「シェアハウスで暮らす人」が取り上げられていますよね。

プライベートスペースが限られる(あるいは全くない)シェアハウスで、「元々友達でもないような人たちと一緒に暮らす」と聞くと、抵抗がある方は多いかもしれません。

わたし自身、数年前まではそうでした。

でも、そうした感覚が少しずつ変わってきているように思います。

SNSなどで見知らぬ人とコミュニケーションをとることが自然になった影響もあるでしょう。これまで他人だった人と暮らすことへの抵抗感は確実に薄れ、むしろ、新しい「つながり」や「出会い」が得られることに意義を感じるようになっているのです。

シェアハウスは、これからの世の中を生きるうえでどのような役割を担っていくのでしょうか。

 

これから必要なのは「ホームベース」

社会学者の宮台真司さんは、著書『「絶望の時代」の希望の恋愛学』にて、「ホームベース」という言葉を使って次のように触れています。

20年後に不可欠なものとは何か。答えは<ホームベース>を構築する力。<ホームベース>とは、出撃基地となり、帰還場所となるような、絆に支えられた関係性です。

さらに、こう続けます。

<ホームベース>を持つ者だけが、たとえ不利な情況でも持続的に戦い、たとえ心身の状態が悪くても戦いに向けた強い動機を維持します。

専ら意志力が大切だと考える向きが昨今目立ちますが、愚昧です。意志力は心身の状態が悪くなれば貫徹できなくなります。意志力よりも大切なのは、<ホームベース>の存在です。

家族や地域といった既存のコミュニティとの「つながり」が薄れ、社会的にも経済的にも不安定で先の見えないこれからの世の中。

こうした状況を生き抜くには、失敗してもいつでも戻って来れる「絆に支えられた関係性(=ホームベース)」が必要であり、これを構築する力こそ何よりも大切だということです。

まさに、シェアハウスは「ホームベース」になり得るものであり、これを構築する力を育む場所にもなり得るものです。

しかし、注意が必要なのは、「ホームベース」の構築には「絆コスト」が必要であるという視点です。

 

 

「絆コスト」を払う覚悟があるか??

「絆コスト」とは、宮台さんがよく使っている言葉で、絆を深めるうえで負担することになるコストのことです。

例えば、トラブルを恐れてお互いの領域に踏み込まないようなコミュニティでは、形上シェアハウスで寝食を共にしていたとしても、「絆に支えられた関係性」を築くことにはなりません。

絆とは、トラブルを乗り越えて行く(絆コストを払う)過程で深まるものだからです。

「絆コスト」を払わずに「絆の恩恵」だけ与ろうとしていても、その人にとっての「ホームベース」にはなり得ず、それを構築する力も育まれません。

だからこそ、リバ邸・渋谷(以下リバシブ)は、メンバーが互いに自立していることを前提としつつも、それぞれの得意を掛け合わせて、世の中に価値あるものをアウトプットしていく場でありたいと考えています。

こうした活動を通して互いに「絆コスト」を払うことで、「絆に支えられた関係性(=ホームベース)」が構築される行くと思っているからです。

 

 

持続的発展のために必要なものとは?

尚、「シェアハウスを単なるブームに終わらせず、その本質的な価値を持続させていくために必要なものは何か?」という点について、宮台さんは高木新平さん(元トーキョーよるヒルズ編集長で、現リバ邸設計者)との過去の対談で、次のように語っています。

宮台: まず「価値」を訴える。例えば、自分たちのシェアハウスには、従来のものにはない濃密なコミュニケーションをしたいんだ、とね。それは、俺たちはプログラミングをやる集団だとか、アート集団なんだとか、なんでもいい。

ある価値、フレームを出したらそのフレームをベースにして人を選ぶことが重要になる。それは、リーダー層や共同作業やっている人たちが独断と偏見で選んでいけばいい。いわゆる「フォロワー切り」の勇気を持つことだ。

便利、快適、寂しくないとか、いいとこ取りをしたがる受け身の人たちは悪いけどよそでやってくれ、と宣言すればいい。そういったことをやっていかないと、不動産業界の事情から生じるディベロッパーの広告宣伝に踊らされてやってくる人たちの中で、自治や相互扶助や価値を目指す共同体は埋没していってしまうよね。

シンペー:ただの慰め合い、傷の舐め合いの関係からは何も生まれませんよね。

「価値観が共有できる仲間とともに何かをつくりだす」とか「お互いの知識・技術を交換し合う」とか、成長意欲が前提になっていないと。依存し合う関係ではなく、互いに自立していなければと僕も常に思っています。だから、よるヒルズも安易にのれん分けしていないんですし、こうやって何に価値があるのかを探り、自分の言葉で発信するようにしています。

これから全国に拡大していくであろう「リバ邸」の居住者も運営者も、心に留めておくべき重要な視点ではないでしょうか。

 

参照:社会学者・宮台真司×「トーキョーよるヒルズ」高木新平【前篇】【後篇】

 

 

家入一真 ✕ NEET株式会社

(※すでに終了したイベント情報です。)

こうした「シェアハウス」としての価値、「ホームベース」としての価値を広めていくために、リバシブが企画した第一弾イベントが「家入一真 ✕ 若新雄純(NEET株式会社代表)トークイベント」です。

テーマは「コンプレックスの解放と居場所づくり」。

家入一真氏と、NEET株式会社の若新雄純氏のお二人に、現代における「居場所」について、「コンプレックス」について、そして「これからの生き方」について、存分に語り合っていただきます。

お気づきのように、「現代の駆け込み寺」であるリバ邸と、「全員がニートで全員が取締役」であるNEET株式会社には、どちらも「現代の新しい居場所」という共通点があります。

1、居場所のない若者が集まり、
2、これまでの「生き方」や「働き方」の枠組みに囚われず、
3、それぞれの個性を発揮しながら、
4、新しいものを世の中に発信していく。

こうした共通の特徴をもつ2つの集団を手がけるお二人だからこそ、居場所を求める人やコンプレックスを抱えて身動きがとれない人にとって、有意義なお話が聞けるはずです。

当日は、参加者のコンプレックスをお二人に聞いていただくことで「コンプレックスの解放」となるような企画も予定しております。

「元引きこもり」の家入氏と、引きこもりニートを集めて株式会社化した若新氏による化学反応、ぜひ生でご覧下さい!

 

イベント詳細

■開催日時
・3月9日(日) 14:00〜15:30

■開催場所
・東京都中央区八重洲1-7-4 矢満登ビル 5F

■定員
・70名

■入場料
・1,500円

※上記の内容は予告なしに変更される場合があります。
※イベント内容の詳細は少しずつアップしていきます。

※お申込みはこちらから
http://peatix.com/event/30199/view

(※すでに終了したイベント情報です。)

 

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「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げる新しい形のシェアハウス・リバ邸の総合窓口です。
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